3大食物アレルギー:牛乳アレルギー

牛乳アレルギー症状と原因

アレルギーは通常、異常な反応を示さない物質に対し、アレルギー体質の人は過剰な反応を示すことをいう。アレルギーの中でも3大食物アレルギーのひとつ牛乳アレルギー(ミルクアレルギー)の原因と症状・治療法を紹介する

  

牛乳アレルギー

食物の摂取でアレルギー症状が出現する場合を食物アレルギー(食品過敏症)という。アレルギー反応により口唇、口腔粘膜の接触皮膚炎様の症状から気管支喘息、蕁麻疹、胃腸障害を引き起こすものまで様々な食物アレルギー症状が見られる。時には血圧低下、顔面蒼白、呼吸困難、意識混濁など生命にかかわる急激な全身のアレルギー反応(アナフィラキシーショック)を起こす場合もある。食物アレルギーは乳幼時期に多く、加齢とともに原因食物を摂取しても症状がなくなる事が多い。米、小麦、大豆は比較的早く三歳までに耐性が獲得されるという結果もある。卵、牛乳はもう少し遅れるので、小学校低学年までは卵、牛乳が重要な食物アレルゲンとなる。そして九歳頃には約8割の人が耐性を獲得し症状が軽快する。なお、耐性獲得は食物の種類によっても異なり、ナッツ類魚介類は耐性を獲得しにくいといわれ、成人ではナッツ類、魚介類、果物によるアレルギーが多く、特にソバは重篤なアナフィラキシー症状を起こすので注意が必要である
牛乳アレルギーは、牛乳中のタンパクに対する過敏症である。牛乳中のカゼインとβラクトグロブリンという物質でアレルギーを起こす。牛乳を放置すると上清と沈殿物に分かれて上清にβラクトグロブリンが沈殿物カゼインが含まれる。ちなみにチーズはカゼインから作られている。牛乳だけではなく母乳中の微量アレルゲン、皮膚についた牛乳アレルゲン、ハウスダスト、局所塗布薬にも牛乳蛋白が検出される。

牛乳アレルギー 原因

牛乳アレルギーの原因
牛乳アレルギーの原因
牛乳には20種類以上のタンパク質が含まれているが、アレルギー症状を引起こしやすいのはカゼインやラクトグロブリンなどである。上記のタンパクに対するアレルギー反応が関与することが多い。牛乳中のタンパクが摂取されることにより、腸管壁の肥満細胞のIgEと牛乳タンパクが抗原抗体反応を起こし、その結果、肥満細胞よりヒスタミンが遊離され、腸管の平滑筋収縮や血管透過性亢進が誘起される。食物アレルギーの特徴として、腸管粘膜の粘膜免疫機構の未熟な小児にその頻度が高く、症状も重篤であることがある。最近ではアナフィラキシー型の食物アレルギー患者も少なくない。食物アレルギーの原因食品として、わが国として多いのは、鶏卵、牛乳、大豆製品なのである。

牛乳アレルギーの症状

牛乳アレルギーの症状 牛乳アレルギーの発症時期と症状
一般に牛乳アレルギーは乳幼児期に発症する。90%が生後3ヶ月以内に、大部分が生後2〜6週間に発症する。牛乳を食品から完全に排除するなどの適切な処置を行うことで、多くは学童期までに耐性が得られ、牛乳を摂取してもアレルギーが起きないようになるが、軽症例を含めると成人まで持ち越す例もある。牛乳アレルギーは赤ちゃんや乳児の発症がほとんどのため、お母さんが常に注意する必要がある。牛乳アレルギーの症状は哺乳力低下、下痢、嘔吐などの消化器症状の他、接触直後に起こる口唇部の発赤、腫脹(ジンマシン)から、目のかゆみ・充血、鼻汁・くしゃみ、アトピー性皮膚炎、咳・嗄声、喘鳴、稀にアナフィラキシー・ショックを起こす場合もある。

牛乳アレルギーの治療

牛乳アレルギーの治療
牛乳の除去を行い、大豆乳や消化乳(ただし、大豆アレルギーに要注意)を飲ませる。粘膜損傷が激しく、下痢が続く場合には中心静脈栄養が必要となる場合もある。
乳児の牛乳アレルギーの予後は良好といわれ、1歳の終わり頃には牛乳アレルギーの17〜85%が牛乳の飲用が可能になると報告されている。その頃にも30%以上の患児が牛乳抗原に対する抗体を依然として持っているが、下痢、嘔吐などの消化器症状症状は落ち着いてくる。

【牛乳アレルギーの原因となる食材】
乳中の微量アレルゲン、皮膚についた牛乳アレルゲン、ハウスダスト、局所塗布薬にも牛乳蛋白が検出されます。カゼインは下記のものにも含まれています。化粧品、タンナルビン、ハム、ソーセージ等の豚肉食品 非発酵グレープジュースなどのフルーツジュース、ワイン、蒸留酒、ビール等

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